クリスマスの足音が近づいてきましたね。
クリスマスの準備ももうすぐ。
私には米国で忘れられないクリスマスの思い出があります。
それはクリス・クリングル(Kris Kringle)ともというものです。
ドーナッツじゃありません。
これはドイツ語で「キリストの子ども」を意味するChristkindlという言葉から来ています。ドイツの南部地方ではサンタクロースの老人ではなく、子どもがプレゼントを運ぶことになっているのです。
そこで、私が通うカトリックの学校でも例年、同期生の間でプレゼント交換をしました。
やり方は、上限金額を決めて、同期生でくじびきをして、自分がサンタになる役と自分がプレゼントをもらう役になります。上限金額は20ドル。クリスマスの三週間前から始まります。
自分のロッカーにサンタから、なにがほしい?どんなものがいい?あなたのサンタより、と書いたメモが残されます。わくわくして何にしようと思いました。自分もサンタになって同様のメモをブレゼントする相手に送っておきます。
街中のお菓子屋さんのウィンドウに飾ってあるヘクセンハウスと呼ばれる「お菓子の家」が気になりました。
ヘクセンハウスを直訳すると「魔女の家」、つまり元々グリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』に出てくるお菓子でできた魔女の家を指します。その言葉が、いつの間にか菓子で作ったミニチュアの家もヘクセンハウスと呼ばれるようになったのです。
いくらするのだろう、高いだろうな、と思っておずおずと、お菓子やさんに尋ねたら19ドル!やったあ。これにしよう、と決めて、私のサンタにメモを書いたら、本気!?と言われてしまいました。
なので、期待していなかった私ですが、クリスマスの日、朝、自分のロッカーを開いたら30cm四方の大きな紙袋が置いてありました。
まさかよね、と思ったのに、本当にヘクセンハウスでした。確かに本気?といわれる迫力がありました。
そのときはじめて、わたしがあなたのサンタよ、ジェニファー、とかかれたメモが一緒においてあり、ジェニファーに抱きついてお礼をいったのでした。周りもプレゼント交換で熱気むんむんでした。私のプレゼントは残念ながら覚えてないのですが、もらった友達は喜んでいたのだけは覚えています。
ヘクセンハウスは大きくて、持ち帰る最中、周りの目を引きました。家に帰ってお菓子の家を飾り、毎日、飾りのキャンティやゼリー、ナッツ、クッキー、マシュマロをはがして食べました。最後は家の屋根と壁であるジンジャーブレッドも平らげました。
クリスマスプレゼントの交換、パーティーにとりいれたらきっと楽しめますよ。
さすがに日本ではヘクセンハウスを売ってるところは少ないけれど、東京なら、銀座和光のお菓子屋さんでジンジャーブレッドではないですが、チョコレートでできたヘクセンハウスが予約販売されています。

これは実家の母が数年前、親戚一同が集うクリスマスパーティーで用意してくれ、私の子どもや妹の子どもが食べ尽くしました。
近年は日本では自分で作るキットが売れているとか。お子さんと一緒につくったらたのしいかもしれませんね。
楽しいクリスマスになりますように!